Watanabe's すくも藍建てキット

About Watanabe's

徳島の蒅がつくる、
天然灰汁発酵建て

Watanabe's は、徳島県上板町を拠点に、藍の栽培から蒅(すくも)づくり、染色までを 一貫して手がける藍染工房です。受け継がれてきた天然灰汁発酵建ての技法を大切に守りながら、 その魅力を現代へ伝えています。

田中直染料店では、これまで化学建てを中心にご提案してきましたが、「天然灰汁発酵建てを 始めてみたい」というお客様の声を多くいただいてきました。そんな中で出会ったのが渡邉氏です。 長年培われた経験を、初心者にも分かりやすく伝える姿勢に共感し、このキットをお届けすることを 決めました。

How it works

蒅藍建てとは

藍染めに使う染色液を発酵させてつくる工程を「藍建て(あいだて)」と呼びます。その中でも、 日本特有の「蒅(すくも)」を使う方法が「天然灰汁発酵建て」です。自然素材と微生物の力で 染色液を育てながら使い続ける、日本ならではの藍染めの技法です。

STEP 1|仕込み (すくも) 藍の葉を発酵させた原料 灰汁 木灰からとる上澄み液 発酵 微生物の力で染まる状態に STEP 2|育てながら使う 発酵を保つ 温度・pH管理 お手入れ 撹拌・サンプルチェック 染める 布を浸けて発色させる この3つをくりかえす
  1. 蒅(すくも)藍の葉を発酵・熟成させてつくる原料
  2. 灰汁木灰からとる、アルカリ性の上澄み液
  3. 発酵微生物の力で藍が染まる状態に育つ
  4. 発酵を保つ温度・pH管理をしながら状態を確認する
  5. お手入れ撹拌・サンプルチェックで様子を見る
  6. 染める布を浸け、空気にふれさせて発色させる

はじめに「蒅」「灰汁」を仕込み、発酵の環境を整えます。そこから先は「染める」と 「お手入れ」を繰り返しながら長く使っていきます。一度つくって終わりではなく、状態を見ながら 育てていくのが藍建ての特徴です。

◎ ポイント:化学建てでは還元剤を使いますが、天然灰汁発酵建てではこの「還元」を 微生物の働きに委ねます。pHや温度を見ながら発酵の状態を保つことが、仕上がりを左右します。

Product

蒅藍建てキットについて

Watanabe's の蒅藍建てキットは、天然灰汁発酵建てをご自宅で体験して いただくためのキットです。4L(1ガロンサイズ)の藍1つ分がつくれます。

天然灰汁発酵建ては、仕込んで終わりではなく、毎日様子を見ながら手をかけて育てていくものです。 温度やpHの確認、撹拌など、日々の管理にお時間をいただく点をご了承のうえご注文ください。

Price

¥16,500(税込)

蒅・木灰・貝灰・麩がセットになった、4L(1ガロンサイズ)分のキットです。

天然灰汁発酵建て(てんねんあくはっこうだて)を通して、日本の藍染めにおける 発酵の仕組みや過程を楽しみながら体験できることに特化したキットです。 はじめての方はもちろん、経験者の練習用としてもおすすめです。染めるだけでなく、 日々の染色液の記録や変化を書き留めながら、観察そのものも楽しんでいただけます。

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キット内容(解説書付き)

240g
木灰 300g
貝灰 100g
100g

準備するもの

藍建てを始める前に、以下の道具をご用意ください。特別な専用品である必要はありません。 同じ用途を満たすものであれば、お手持ちのものや身近なお店で購入できるもので十分です。 なお、これらの道具はキットには含まれておりませんので、あらかじめお手元にご用意ください。

  • バケツ(4L以上)
  • 木灰汁の保管容器
  • pH計(pHメーターが望ましい)
  • 温度を確認できるもの(温度計など)
  • はかり・スケール
  • 計量カップ
  • 攪拌棒
  • サンプル用の綿布
  • はさみ
  • 両面テープ

※ pHは試験紙でも計測できますが、天然灰汁発酵建てでは0.1単位の細かな変化を追うことが 発酵管理の鍵になるため、数値を正確に読み取れるpHメーターをおすすめしています。

容器選びのポイント

藍建てでは、容器の容量よりも「高さ」が大切です。液量に対してある程度の高さがある容器を選ぶことで、 発酵環境が安定しやすくなります。底が浅いタッパーのような容器や、底面が狭く上面が広い形の容器は 発酵が不安定になりやすいため、円柱状・四角柱状の容器をおすすめします。

深い容器

おすすめ

浅い容器

おすすめしません

What you can do

このキットでできること

はじめての方も、手を動かすのが好きな方も、染めをもっと知りたい方も。 それぞれのペースで楽しんでいただけます。

天然の材料だけでつくる

蒅・木灰・貝灰・麩。自然由来の材料だけを使って、日本の伝統的な天然灰汁発酵建てを体験できます。

自分の手で、藍を育てる

一度仕込んで終わりではなく、毎日の様子を見ながら手を加え、藍を少しずつ育てていきます。

発酵の変化を観察する

泡や香り、液の色など、微生物が働くことで変化する様子を日々観察しながら楽しめます。

染めながら管理を学ぶ

染めるだけでなく、温度やpHを確認しながら、藍を良い状態に保つ方法も身につきます。

はじめてでも取り組みやすい

詳しい解説書と観察ログを見ながら進められるので、天然灰汁発酵建てが初めての方でも安心です。

育てた藍で染める楽しさ

管理の仕方によって藍の表情は少しずつ変わります。自分で育てた藍で染める特別な体験を楽しめます。

FAQ

よくある質問

はい。手順に沿って進めていただければ、藍染めが初めての方でも 藍建てから染めまで体験していただけます。

発酵の過程で独特の香りが生まれます。天然発酵ならではの特徴として 楽しんでいただければと思いますが、屋内で管理される場合は 換気の良い場所をおすすめします。

染めるたびに藍の色素は少しずつ減っていきますが、藍液の状態を見ながら水や灰汁を補い、 丁寧に管理することで、長く繰り返し染色を楽しめます。染められる量は、一度に染める量や 日々の管理によって大きく変わります。

発酵が順調に進めば数日で染められるようになりますが、環境によってはもう少し時間が かかることもあります。天然灰汁発酵建ては微生物の働きによって育つため、季節や温度 などの条件によって発酵の進み方は一つひとつ異なります。

綿・麻・レーヨンなどセルロース系の繊維を染められます。ポリエステルなどの化学繊維は 染まりません。素材や生地の加工によって染まり方は異なるため、まずはサンプル布で 試しながら進めることをおすすめします。

はい、大きく影響します。微生物の働きは気温に左右されるため、寒い時期は発酵が ゆっくり進み、暖かい時期は比較的早く安定しやすい傾向があります。冬場に始める場合は、 保温対策(毛布で包む、暖かい室内に置くなど)を工夫していただくと管理がしやすくなります。

Observation Blog

観察ブログ

田中直染料店のスタッフが、Watanabe's の藍建てキットで実際に藍を育てながら綴っている記録です。ここでは各記事の紹介文のみを掲載しています。
続きは「もっと見る」からお読みいただけます。

青みが戻ってから、決まった時間に蒅と向き合う日々が続きました。派手な出来事のない、蒅と過ごすの時間の記録です。

4Lサイズでの藍建てを、暖かくなった季節に合わせて再開しました。今度こそという思いで臨んだこの一ヶ月は、忘れられない青との出会いと、その青を一度失ってしまう出来事の両方を私に教えてくれました。

徳島県上板町、Watanabe'sさんの工房に初めてお邪魔させていただきました。見渡す限りの藍畑、木造の作業場に流れる空気。そして最後には、思いがけない展開が待っていました。

pH計を導入してから約1週間。 ようやく数値も下がり始め、「さあ、これから」と思った矢先、まさかの出来事が起きた。容器が割れたのだ。

藍を建て始めてから、なかなか「青くなった!」と感じる日が来ない。 渡邉さんに相談したところ、一度直接、藍の様子を見ていただけることになった。
蒅藍建て観察ブログ もっと見る →

自然と菌と人が育てる、生きた青。

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