蒅のいる日々。
青みが戻ってから、決まった時間に蒅と向き合う日々が続きました。派手な出来事のない、蒅と過ごす時間の記録です。
木工が趣味の社長が、「これで撹拌してみて」とお手製の攪拌棒を作ってくださり、それからは毎日、蒅をその攪拌棒で育てる日々が続きました。私は決まって17時を過ぎた頃に手入れをしています。温度を測り、pHを計り、サンプルを取って撹拌する。この一連のルーティンは、いつしか一日の中で欠かせない、心地よい時間になっていました。
毎日、匂いも、混ぜたときの液のとろみも、少しずつ違います。五感を通してその都度違う反応を返してくれる蒅を前に、これは本当に生きているのだと、あらためて実感しました。
6月に入ると、青みがやや出ない日もあれば、匂いがどこか甘く感じられる日もあり、日によってさまざまな表情を見せてくれました。7月に入ってからは気温の高い日が続き、蒅の温度も25℃前後で安定するようになりました。
そうして、蒅と過ごす日々を重ねながら7月22日を迎えようとしています。この蒅藍建てキットを、ようやくお店に置くことができる日を、心待ちにしています。